開発事例C

プロトタイプから始まるアプリ開発。
プロジェクトのアンカーとして
技術的な責任を果たす。

  • iOS/Androidアプリ
担当チームリーダー

上田 康平

UEDA Kohei

ご契約期間
2023年夏〜現在
専用デバイスと連携するアプリ開発
  • 他にあまり採用例がない、Bluetooth Low Energyをメイン機能に
  • スマートフォンの画面を触らずに、専用デバイスを使って簡単に情報をやりとり
  • UIフレームワークにはJetpack Compose とSwiftUIを使用

この事例のまとめ

01

ご依頼の経緯

2023年夏頃から専用デバイスと連携するアプリ開発がスタートしました。

02

プロトタイプ開発を通して経営判断を助ける

開発スタート時は、2人ほどで先行調査的にプロトタイプを作っており、実験的に進めていましたが、その後、方向性が定まり、本格的な開発に移行したのが最近で、今まさに製品化に向けて進めているところです。

実際のところ、開発の企画だけあってもプロジェクトが進みにくいことが多いです。そもそも実現できるのかどうか、ざっくりでも良いので使い勝手を知ってから判断したいなど…
企画される方が手触りで判断されたい場合は、プロトタイプ開発がおすすめです。

現在は、クライアントがご要望されている時期にリリースするために、デザイン、実機、バックエンドとの兼ね合いを調整しながら、クライアントと足並みを揃えて頑張っています。

03

クリエイティブ
ポイント

他にあまり採用例がない、Bluetooth Low Energyをメインの機能に絡めて扱う。という部分が特徴です。
スマートフォンの画面を触らずに、専用デバイスを使って簡単に情報をやりとりできます。

また、UIフレームワークとしては、Jetpack Compose とSwiftUIを使用しており、効率的な開発と使いやすいアプリの双方を実現しています。

04

クライアントからの要望

Bluetooth Low Energyを使用すること、モバイル端末のGPSで比較的精密な位置情報を取得すること、アプリをバックグラウンドのまま動かし続けること、の3つのご要望がありました。
データ量やOS側の制約もあって、できること、できないことがあり、お互いにすり合わせる必要があります。
どこまでがんばれるか、どうやりくりするかをクライアントとすり合わせながら進めています。

05

チームメンバーのコミュニケーション

現在、メンバーは5名です。リモートでもやっていますが、出社で対面して話すことも大事にしています。
出社は週1日ですが、長話の相談や、じっくり検討したいことに時間を使うようにしています。
ちゃんと話して、ちゃんと聞いて、ちゃんと仕事する。というのがうまく回っているチームだなと感じてします。

06

クライアントとのコミュニケーション

基本は週一回のオンラインミーティングがありますが、大事なときは対面でコミュニケーションを行っています。
別途しっかり議論しなければ行けないことがあれば、腰を据えて、小一時間程度定例外ミーティングを行ったりします。

あと、アプリの機能の節目だったり、だいたい月一ぐらいで、対面でどちらかの会社にお伺いして、実機を動かしながら、ざっくばらんに話しています。

お互いの責任範囲の線引きはありますが、よくある責任範囲以外のボールを誰も拾わないことが起こらないように、コミュニケーションには気をつけています。

07

よりよいものにするためのアプローチや工夫

例えば、位置情報を使う時、モバイルアプリではかなりズレ(最大50mぐらい)がでてしまいます。
当初、詳細な位置情報を必須とする機能がありましたが、これをモバイル端末が正確な位置情報を取れる前提で作ると絶対に動きません。

こちら側で熟考し、精密な位置を取得せずとも実現できる提案をお伝えしたところ、採用されたこともあります。
その他にも、技術的な助言(ボタンをクリックしたときの通信する仕様など)をクライアントから求められることも多く、要求や仕様を踏まえて実現可能なアドバイスを行う場面も多いです。

08

クライアントに提供できた価値

プロトタイプ開発や、普段の技術的なご相談の対応など、意思決定のための判断材料について、きちんと提供することです。
その際、複数のパターンやキロルの推奨する案などもお伝えしています。
そして、方向性が固まった段階で、スピード感を持ちながら求めているものを作ることです。

09

今後の展望

こんな感じのもの作れない?とイメージをもらった時に、こんな感じでどうですか?と提案する目標があり、今のチームでもそれを目指しています。
このプロジェクトでも、それに近いかたちで、相手が求めているものを鑑みて必要十分なものを返してあげる、ということができているかと思います。

プロジェクトを通して、モバイルアプリが一番最後の開発段階ではありますが、一番ユーザーが触れるでもあります。
また、プロトタイピングなどでは、一番最初に開発を始めてクライアント様に確認していただく部分でもあります。
最初から最後まで、プロジェクトのアンカーとして色々見通しながら、しっかりと技術的な責任を果たす役目を果たしていこうと考えています。